4月1日から利用が始まる衆院赤坂議員宿舎(東京都港区)の入居申し込みが27日現在、まだ全300室中約200室にとどまっている。
「豪華で格安」「議員厚遇」などの批判から尻込みする議員が続出している影響とみられ、宿舎問題を所管する衆院議院運営委員会の逢沢一郎委員長は27日の同委理事会で、各党の合意で宿舎建設を進めてきたことを強調し、「これまでの議論、決定を各党から(該当者に)伝えてほしい」と入居のあっせんを各党理事に要請。自民、民主両党の国対委員長も同日会談し、「誰もが入居しやすくなるような衆院としての統一見解」を作ることで合意するなど異例の事態となっている。
地下鉄赤坂、溜池山王両駅に近い都心の一等地にある赤坂宿舎の建て替えは1999年に与野党各党の合意で決定。3LDK、約82平方メートルで家賃は月9万2000円。
入居対象者は、借り上げの仮宿舎に移っている旧赤坂宿舎居住者と、今年6月以後廃止される青山、高輪両宿舎の居住者計250人と、九段宿舎などからの移転を希望する議員。
引っ越し期間は5月31日までと幅があるため、今後増える可能性はあるものの、対象者の一部は既に民間の賃貸物件に転居しており、予定数を下回るのは確実な情勢となっている。
ZAKZAK 2007/03/28