30歳代主婦。我が家ではお金の管理はすべて夫がしています。おかげで、マイホームを持つことができ、とても感謝しています。
その反面、夫はお金についてあまりにも厳しく、嫌気がさすこともあります。
昨年何回か、私の両親に、お金を貸しました。私が独身時代にためていた、へそくりのようなものです。
しかし夫は、そのお金も夫婦のものだから、勝手なことはするなと言います。「親が子どもからお金を借りるなんて——」と嫌がりました。
ほかにも、息子の端午の節句に買ったかぶとの代金をまだ払い終えていないことなどを、何度も指摘されます。つらくなります。
私は毎月決まった額の生活費を受け取り、やりくりしていますが、「足りない」と言おうものなら、「だらしない」としかられます。最近は、夫に言うよりも、消費者金融から借りれば済む、とさえ考えます。
私はどうすればよいのでしょうか。(神奈川・Y子)
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おやおや。端午の節句のお飾り代をすませていないとは、どういうことですか。親に貸す金があるのなら、まずお祝いごとの支払いを、きちんとしなくてはいけません。あなたは少々、お金にルーズなところがありますね。
夫が金銭に厳しいのは、もしかすると、あなたが無頓着すぎるからではありませんか? 私から見ると夫は厳格なのではなく、当たり前の感覚のかたです。
生活費が足りなくなるには、それなりの理由があります。夫に文句を言われる前に、あなたが調べて、むだな買い物をしないようにすることです。消費者金融から借金すればすむ、という安易な考えが、夫にはがまんならないのだと思います。
お金の扱い方で、人間がわかります。あなたは夫をみならってはいかがですか。夫婦といえども金の問題はきちんとするべきです。互いに隠しあったりすると、つまらぬ憶測をし、そこから愛が冷えていくことは往々あります。ご両親への融通も夫と相談なさい。
(出久根 達郎・作家)