石川県輪島市門前町道下地区の近くで、断層と見られるひび割れが、川を横断するように見つかった
能登半島地震 断層の推定図
金沢大の石渡明教授(地質学)が見つけた断層は、門前町の中野屋地区と近くの安代原地区の2カ所。中野屋地区では道路を斜めに横切るようにひび割れが入り、約8センチの横ずれがあった。同地区の南西約1キロの安代原地区の道路表面でも約5センチの横ずれがみられた。
今回の地震を起こした本震の断層は、震源の海底から北東方向に延びており、南側の地面が南西方向に向けてずれる「右横ずれ断層」となっている。石渡教授が見つけた断層も同じく右横ずれだった。
産総研の粟田泰夫主幹研究員は、道下地区近くの川で、川底を横切って両岸に延びるひび割れを確認した。約5センチの横ずれが見られ、「断層の一部の可能性が高い」という。
粟田研究員は、石渡教授が見つけた中野屋地区のひび割れも確認しており、「こちらは断層の一部に間違いない」と話している。また、東大地震研の佐藤比呂志教授(構造地質学)も、鹿磯地区の海岸沿いで約4センチ横ずれした断層を発見した。
http://www.asahi.com/national/update/0328/OSK200703280154.html