これに先立ち、英国防省は同日、全地球測位システム(GPS)で特定した英兵らの拘束地点を公表した。それによると、イラン・イラク国境を流れるシャトルアラブ川の河口から延びる両国の領海境界線からイラク側に1.7カイリ(約3キロ)入った地点としており、自国の水域内だったとするイラン側に反論した。
国防省によると、兵員のボートにはGPS機器が搭載されており、母船の駆逐艦に自動的にデータが送信されていたという。イラン革命防衛隊の船6隻が、商船の検査を終えた英軍ボート2隻を待ち伏せする形で拿捕(だほ)したとの見方を示した。
一方、28日のイラン国営通信によると、拘束場所はイラン側に0.5キロ入った地点だったとしている。