修正案は共和党のマケイン議員らが提案した。投票結果は、反対50、賛成48。共和党からヘーゲル議員ら2人が反対にまわった。
ただ、ブッシュ大統領が再三、撤退期限をつけた補正予算案への拒否権行使を表明している。これを受け、上院共和党は無理に法案可決を阻止せず、早期に廃案に持ち込む方針に転じた。補正予算案をめぐる与野党の攻防が長期化すれば、戦費の承認が遅れ、イラクなどでの作戦に支障が出る可能性があるためだ。
下院は23日、「遅くとも08年8月31日を撤退完了期限とする」との条項をつけた補正予算案を可決している。上院で今回の案が通過しても、その後の上下両院の調整や大統領の拒否権行使などで混乱が予想される。