署名式後、カルビティス首相は「条約が両国間の経済・政治対話を活性化させることを期待する」と述べた。
ラトビアは第2次世界大戦中の1940年にソ連に併合された後、東部国境地帯の約1600平方キロの領土を割譲した。独立回復後、ラトビアはロシアのプスコフ州プイタロボ地区となったこの土地の返還を求めた。その後、ラトビアが領土要求を放棄する形で05年には条約署名の寸前までいったが、ラトビア政府が直前に領土要求を蒸し返し、実現しなかった。
しかし、ラトビアが加盟する欧州連合(EU)はロシアとの安定した国境の実現を要求。今月初めにラトビア側が領土要求の取り下げを決めていた。