国連安全保障理事会が24日、イランの核問題で追加制裁を決議した直後のタイミングでもあり、米国がイランに対し軍事力を誇示する狙いがあると見られる。
米メディアなどによると、演習はイランの領海外で行われる。空母2隻とそれに伴う艦艇のほか、戦闘機100機以上が参加。潜水艦の追跡や機雷探知などの演習に取り組む。ステニスは2月19日からアフガニスタンの対テロ戦の支援に参加していた。
3月23日には、英海軍と海兵隊の兵員計15人がイラク領内の水域でイラン軍に身柄を拘束されたが、米軍関係者は、今回の演習がこの問題への対応だとする見方を否定している。
ただ、米メディアでは、イランの動きをにらんだ軍事的な牽制(けんせい)との見方が一般的だ。AP通信によると、空母ステニスの司令官は「(米軍の)強力な展開があれば、他人を脅かすのは慎重にした方がいい、という鮮明なメッセージになる」と話している。