北部タルアファルでは、シーア派モスクの近くで男がトラックを止め、荷台の小麦粉を売るふりをして人を集めたところでトラックごと自爆。周辺で別のトラックも自爆し、55人が死亡、120人がけがをした。シーア派を狙ったスンニ派武装勢力のテロとみられる。
中部のラマディ近郊では、警察官が集まる食堂の近くで車に乗った男が自爆。警察官や市民17人が死亡した。バグダッド近郊のアブグレイブでは同日、自動車爆弾による自爆テロが起き、スンニ派ザウバイ族の族長の息子ら4人が殺された。
イラクを去る米国のカリルザード大使は26日の離任会見で、イラク、米国双方が非アルカイダ系のスンニ派武装勢力と接触し、政治プロセスへの合流を求めたことを明らかにした。こうした工作を受け、スンニ派内で政府協調派と反政府派の対立が激しくなっているとみられる。