東京証券取引所の西室泰三社長(71)は、今秋の持ち株会社移行に伴い会長に退き、後任に野村証券出身の斉藤惇前産業再生機構社長(67)を起用する方針を固めた。27日に開く指名・報酬委員会と取締役会で内定した上で発表する。正式就任は、取引所の持ち株会社化を認めた金融商品取引法施行後になる見通し。
斉藤氏は野村証券で副社長まで務め、2003年から産業再生機構社長として、ダイエーなど経営不振企業の支援に手腕を発揮。機構が今月15日に、当初予定を1年前倒して解散したのに伴い社長を退任していた。斉藤氏は、持ち株会社の下に設置する市場運営会社の社長も兼務し、東証が09年に目指す株式上場などを進める見込みだ。
ZAKZAK 2007/03/27