斉藤氏は、野村証券で副社長などを経て97年に退任し、03年に創設された産業再生機構の社長に就任。ダイエーなど経営不振企業の再建を進め、今月、予定より1年前倒しで解散した。資本市場に詳しく、国際的な人脈があることに加え、公的性格がある機構での実績が評価された。
東証は10月をめどに持ち株会社制に移行し、傘下に株式市場の運営会社と上場審査や不公正取引を監視する自主規制法人を置く。斉藤氏は持ち株会社と運営会社の社長を兼務する見通し。6月の株主総会で、持ち株会社移行とともに承認を受け、就任する。
西室氏は、東芝の社長、会長を経て05年6月に東証会長に。05年12月、みずほ証券による大量誤発注問題で、初の生え抜きだった前社長の引責辞任に伴って社長に就任した。