新OSウィンドウズ・ビスタの特徴の一つに、ホームベーシック版を除いて標準搭載された「ペン入力操作機能」がある。ペン入力はこれまで、イラストを描いたりする以外はあまり使われなかったが、ビスタでは売りの一つになっている。この機能を生かした漢字学習ソフトを使い、楽しみながら漢字とペン入力を覚えよう。(宮崎敦)
今回は、ペン入力で漢字を書きながら覚える学習ソフト「漢検×Pen」を使った。
このソフトは、USB端子に接続した専用パッド上にペン型の入力器具で文字を書き込んで入力する。「漢検×Pen」をインストールし、名前を登録すると、メーン画面が表示される。まずは「漢字ゲーム」を選び、小手調べといこう。
ゲームは6種類、難易度は3段階あるが、最初は漢字検定4級レベルの「易しい」しか選べない。「漢字読み」や「書き取り」を選び、ひらがなや漢字をペンで入力して、自分の実力を測ってみよう。パッドの上でペンを動かすと、画面中央のマスに文字が描かれる。10問中8問正解すれば合格だ。
STEP2 うまくなくても瞬時に判読ペン入力は、慣れないと画面のどこにカーソルがあるかもわからず、戸惑ってしまう。字を書く時は、パッドを手でしっかり固定し、指先を動かすように書くのがコツだ。
ペン入力した文字は、かなり下手に見えるが、それでも瞬時にコンピューターが、近い文字を判断してくれる。間違った字が表示されたら、解答欄のマスをクリックすれば、入力し直すこともできる。漢字ゲームの制限時間は3分なので、焦らずに取り組もう。
10問終了すると、合否が判定される。メニュー画面の「成績表」をクリックすると、過去の自分の成績を見ることも可能だ。
STEP3 漢検の過去問で腕試し慣れてきたら、「漢字テスト」に挑戦だ。メニュー画面に戻って「自由練習」を選び、問題に慣れよう。
「部首」「四字熟語」など、10種類の問題を練習できる。制限時間で「無し」を選べば、時間を気にせずに問題に取り組める。漢字テストは、漢字検定4級、3級、準2級、2級に相当する4段階から選べる。1時間で120問を解くことが必要だ。
財団法人「日本漢字能力検定協会」の公認ソフトで過去の出題問題も含まれるため、実際の検定に近い感覚で楽しめる。部首名や送り仮名など、慣れないと難しい問題は多いが、テストで腕試しをしながら、漢字を覚えていこう。
記者の感想
ペン入力で字を書くのは難しいが、かなり崩れていても、正確な文字に変換される機能には驚く。記者は悪筆なので、書いた文字が自動的に美しくなる取材メモ帳が欲しいところなのだが……。
通常のPCのマウスにも対応漢検×Pen
タブレットのペン入力を使って漢字の書き取りを学べる。共通する1文字を埋めて複数の熟語を作ったり、漢字の部首を答えたりする問題を、ゲーム感覚で楽しむうちに知識が増す。通常のパソコンのマウスにも対応している。書いて、読んでを繰り返すうちに、自然に漢字が身に付く。 メディアカイト 標準価格3800円
おとなのための「書いて覚える漢字がくしゅう」ソフト
漢字の答えを白いマスにマウスで書いて学ぶ無料ソフト。問題の漢字の意味をボタンひとつで「goo辞書」に移動して調べられる機能もある。URLは、http://www.vector.co.jp/soft/dl/win95/edu/se359963.html
(YOMIURI PC編集部)