記事登録
2007年03月27日(火) 23時13分

毎日新聞社、150万円で和解 殺人容疑者写真の誤掲載朝日新聞

 毎日新聞の紙面に殺人事件の容疑者と間違われて写真を掲載されたとして、宮崎市の女性が毎日新聞社に慰謝料550万円を求めていた訴訟が、宮崎地裁で和解していたことがわかった。同社が女性に和解金150万円を支払う内容で、昨年12月25日にまとまった。

 原告側代理人などによると、宮崎市で起きた殺人事件をめぐり、毎日新聞は05年2月、西部本社発行の朝刊社会面に逮捕された2容疑者と被害者が写っているとした写真を掲載。容疑者とされた1人がこの女性で、誤りだった。同社は2日後の紙面で「女性は別人でした」とのおわびを掲載。この誤報で、女性は勤め先を辞めざるを得なくなったという。女性は同社に謝罪広告などを求めたが、「前例がない」などとして拒まれたため、05年12月提訴していた。

 和解について、原告側代理人は「女性が早い解決を求めていた。相手が会社として謝罪したので受け入れた」と話した。毎日新聞西部本社代表室は「和解したのは事実です。内容についてはお答えを控えさせていただきます」とコメントした。

http://www.asahi.com/national/update/0327/SEB200703270015.html