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2007年03月27日(火) 23時03分

製薬会社が2500万円支払いで和解 男女給与差別訴訟朝日新聞

 アステラス製薬(本社・東京)社員の仙頭史子(せんとう・ふみこ)さん(55)=大阪府大東市=が「男女差別を受けて昇格・昇給が遅れた」として、同学歴の男性社員らとの15年分の給与差にあたる総額約5500万円の支払いを同社に求めた訴訟が27日、大阪地裁(山田陽三裁判長)で和解した。同社が解決金2500万円を支払い、和解条項に社内で男女差別が生じないよう努めるとした文言を盛り込むことで合意した。

 訴状によると、仙頭さんは当時の藤沢薬品工業(05年に山之内製薬と合併、アステラス製薬に社名変更)に入社。藤沢薬品は78年に性別による制度上の賃金格差をなくしたが、仙頭さんはその後も同じ研究職場などの男性社員より昇格が遅れ、待遇が改善されなかったとして02年3月に提訴した。

 仙頭さんの代理人弁護士によると、和解条項には「(同社が)今後とも性別を理由とした差別が生じないようにし、従業員の今後の処遇について誠実に対応する」との文言が明記された。

 アステラス製薬の話 当初より早期解決を図れるよう取り組んでいた。和解は最善の判断だと考えている。

http://www.asahi.com/national/update/0327/OSK200703270174.html