前代表はこの日、弁護側の質問に対し、終始、まくし立てるような早口で答えた。現在の心境を聞かれると、「悔しい。悲しい。いったい何なんだろうと。変な夢心地で、何でここに座っているのか消化できない」と述べた。
村上ファンドの投資活動については、「相手を批判したり、すごい勢いで株を買ったり、売ったり。こういうやり方に批判も受けた。やっている最中は気づかなかったが、確かにそこまでやる必要はなかったかな」。
しかし、村上ファンドで「この国の資本市場のあり方を変えたかった」との持論も展開。国内で他にも敵対的買収が出始めていることに言及し、「自分がやらなくてもいい。僕自体は時代のあだ花だ」と語った。
ファンドへの復帰は「二度と戻りたくない。人様のお金を預かるのはむちゃくちゃ大変」と、逮捕当日の会見と同様に引退を明言した。
一方、現在は無罪主張だが、捜査段階で容疑を大筋で認めたことについて、逮捕直前に「ファンドが崩壊しないために村上1人が認めてくれれば、と同僚に説得された」と説明。ただし、「(当初から)検察官には『ライブドアから資金調達の話は聞いていません』と言ったのに、調書には入ってしまった」と述べた。
証人出廷したライブドア元幹部らがニッポン放送株の買い占めで「村上ファンドに裏切られた」と批判したことについては、「株を売る前に仁義は切ったが、結果的に売ってしまった。申し訳なかったという思いはある」と弁明した。
被告人質問は4月12日まで4回の予定。
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