織田は、ウエディングドレスを着た妻役の上野樹里(20)と元恋人役の大竹しのぶ(49)を従えて、バージンロードを歩いた。共演者には11年ぶりに再会した飯島直子(39)もおり、美女たちに囲まれるドラマだが「女性が本当の強さを持つ現代で、家族の大黒柱としての夫の新しい生き方を提案していきたい」と男の決意表明をした。
昭和ドラマ「寺内貫太郎一家」のような亭主関白像は、平成に入り消滅した。今年40歳を迎える織田は、女性に振り回されながらも肝心なときには頼りになる? 現代の夫をコミカルに演じていく。2年前から伊与田英徳プロデューサーと温めてきたドラマだ。
初挑戦のホームドラマで、新たな魅力を発掘するつもりだ。同プロデューサーは「20代は東京ラブストーリーのカンチ、30代は踊る大捜査線の青島のイメージだった。今回の高村圭太で40代の織田裕二像を築く」と狙いを明かす。20歳年下の妻を大切にし、仕事にも誠実な役柄で、カンチと青島のにおいを残した上で、妻と元恋人の間でドタバタする頼りなげな夫を演じていくという。
織田は40歳を前にして「僕は迷っていたい。寄り道の中でいろんなものを発見できるから」と前向き。「若いころに戻りたいなんて、これっぽっちも思わない。大人ってすてきでしょ」と話した。
最終回で視聴率30%を超えたシリアスドラマ「華麗なる一族」の後枠だが、織田は「日曜夜にみんながハッピーになれる内容にしたい」と肩の力は抜いている。ただ「僕の子供時代のように、家族みんなが同じ部屋で1つの番組を見るように仕向けたい」とも。家族崩壊のニュースばかりが流れる現代に、一石を投じる使命感を抱いている。