今年は07年問題と呼ばれる、企業から大量の団塊世代が退職する時期を迎える。多くの会社員たちの定年後の生き方が問われる時代ともいえる。それだけに、渡は「60歳なんていうのは、まだこれからです。(ドラマを通して)前向きに生きていこうという思いが伝わればいいですね」と話した。
渡本人は「定年退職」とは無縁の人生だ。俳優の道に進み、現在は石原プロモーションの社長も務める。各企業が実施するアンケート「理想の上司」では常に上位にランクインするなど「現役感」の強い生活を過ごしているが、同ドラマの脚本には強くひかれたという。
胸に響くセリフが2つあったからだ。「もうそんなにたくさんの仕事はできないのだから、1つ1つの仕事を大切にしていかなければ」「人生、最後ぐらい人の役に立てれば」。700万人とも言われる団塊世代にも強く突き刺さるメッセージだと感じているという。共演は石坂浩二、地井武男、黒木瞳ら。