山崎製パンは、不二家が4月11日付で実施する約160億円の第三者割当増資を引き受け、議決権ベースで35%の株式を取得する。発行価格は1株235円。不二家は、山崎製パンの持ち分法適用会社となる。26日会見した山崎製パンの飯島延浩社長は「成果を出すメドは3年」と述べ、将来の子会社化も示唆した。不二家の外食事業についても、山崎製パン主導での再建に意欲を見せた。
不二家の新体制の取締役は総勢12人。両社から社外取締役1人を含む6人ずつを出し合う。また山崎製パンは監査役1人も確保する。不二家側は、桜井康文社長は留任するが、他の役員の顔ぶれは一新。同日、創業家の藤井家出身の2人の取締役の辞任を発表した。
不二家は1月上旬に問題発覚後、山崎製パンに技術支援を要請。生産設備の改善などを進め、23日に洋菓子の販売再開にこぎつけた。