3社は27日に取締役会を開き、正式決定する。伊勢丹は役員派遣のほか商品の共同開発を進め、営業面をてこ入れする。商品や顧客データを管理する情報システムも、数年以内に統合する。
百貨店業界では、大丸と松坂屋ホールディングスが9月に経営統合することを決め、阪急百貨店と阪神百貨店も10月の経営統合を26日にも発表する方針で、大手百貨店を軸にしたグループ化が加速している。人口減で小売市場全体の縮小が避けられないなか、東急電鉄は、東急百貨店の収益率を高めるため、独自の商品企画や開発などで強みを持つ伊勢丹との提携に踏み切ることを決めた。
伊勢丹の05年度連結売上高は7600億円で百貨店業界5位。東急百貨店は売上高3384億円で同9位。