起訴されたのは、ポチャマン夫人と兄のバンナポット氏、夫人の私設秘書の3人。検察当局によると、夫人からバンナポット氏に株式が譲渡された際、3者が共謀して約2億7000万バーツ(約9億7000万円)を脱税した。
タクシン前政権の「腐敗」を理由にした軍のクーデターで発足した現政権は、発足直後に前政権関係者の不正調査を始めた。14の事例を調べているが思うように進まず、政権支持率が低下する原因にもなっていた。
ようやく最初の訴追にこぎつけたが、今回はタクシン氏が政権に就く前のもので、01年の政権発足後の事案は解明に時間がかかるとみられている。