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2007年03月26日(月) 10時33分

LTTEが空軍基地を空爆、3人死亡 スリランカ朝日新聞

 スリランカのコロンボの北約30キロの空軍基地で26日未明、反政府武装組織の「タミル・イーラム解放の虎(LTTE)」の軽飛行機による空爆があり、兵士3人が死亡、16人が負傷した。LTTEによる空爆は初めてで、政府側に与える衝撃は大きいとみられる。隣接するコロンボ国際空港は無事だったが一時閉鎖された。地上での戦闘やテロに加えて、治安面での不安が一層高まりそうだ。

 AP通信によると、空軍報道官は「LTTEの軽飛行機が基地に爆発物を落とし、2回爆発した」と語った。銃撃が聞こえたとの情報もある。LTTEの報道官は「LTTEの軽飛行機2機が空爆し、帰還した。他の軍事施設も今後、標的にする」と話した。

 LTTEは、以前から空軍組織をつくったと主張していたが、実際に飛行機が戦闘に使われたのは初めて。

 LTTEは01年7月にも、この基地と空港を襲撃、民間機や軍用機の計10機以上を破壊し、兵士ら約20人を殺害した。

 スリランカでは昨年から、02年の政府とLTTEの停戦合意が事実上崩壊。1年間で、戦闘やテロで約4000人が死亡した。北部と東部に拠点を持つLTTEに対し、政府軍は東部のLTTEの主要拠点を制圧するなど、攻勢を強めていた。その一方で、劣勢のLTTEによる要人や公共交通施設などへのテロが懸念されていた。

http://www.asahi.com/international/update/0326/002.html