山崎製パンの出資額は150億円程度。出資比率は今後、段階的に引き上げていく方針だ。
不二家は今期67億円の当期赤字に陥る見通し。「半年で売り上げを前年並みに戻したい」(桜井康文社長)としているが、営業不振が長期化すると見られている。このためリストラ資金も必要で、増資で得た資金は損失の穴埋めなどに使うとみられる。
不二家の新体制では、取締役総数を12人とする方向。このうち山崎製パンは5人の常勤取締役と1人の社外取締役を出す。一方、不二家側は推薦する社外取締役1人を含め6人を確保する。桜井社長は続投するが、創業家の藤井家出身の2人の取締役は退任するなど顔ぶれを一新させる。