海底の逆断層については、産業技術総合研究所が一帯の海底で多数を確認しており、断層の向きや傾きが今回の地震と重なることから、その一部が動いた可能性があるとみている。
歴史的には、能登半島周辺では1600年以降、マグニチュード(M)7を超える地震は知られていないことも確認された。一方、M6級の地震はたびたび発生している。沈みこむ海のプレートに押され、列島にひずみがたまり、耐えきれなくなると弱いところで地震が起こるためだ。
地震が起こると周辺の活断層にかかるひずみが変化し、活動を促すことがあるが、今回の震源の南東にあり、志賀原発の立地との関係で注目される邑知潟(おうちがた)断層について解析すると、変化はなかった。
また調査委は、今後1週間ほどは震度5弱以上の余震が発生する恐れがあるとみて、注意を呼びかけた。
http://www.asahi.com/national/update/0326/TKY200703260276.html