名古屋大学は26日、環境学研究科の男性教授が、2005年の愛知万博で展示された冷凍マンモスの発見地ロシア・サハ共和国から、マンモスの肉片をDNA解析用に、正規の手続きを経ずに持ち込んでいたと発表した。
大学は「研究者として不適切な行為」とし、今週中にも訓告措置を取ることを決定した。
大学によると、教授は万博前にサハ共和国を訪れた際、マンモスの肉片を関係当局の許可などを得ず、無断で日本に持ち帰ったという。教授は、万博でDNA解析結果を研究成果として発表した。正式な手続きを経た肉片は、手続きに時間がかかり、到着が遅れていたという。
昨年10月に、大学が外部に設置した「不正行為申立窓口」に、関係者から通報があり、環境学研究科で調査していた。
ZAKZAK 2007/03/26