宮城県が採用した観光キャンペーンのキャッチフレーズに、三重県が以前から使っていた「うまし国」の表現が含まれている問題で、三重県東京事務所は26日、東京都千代田区の都道府県会館で「表現が使われ遺憾」とする書面を宮城県東京事務所に手渡した。
書面によると、「うましくに」は日本書紀の伊勢国(三重県)の記述に由来しており、三重県は1979年から使用しているとした。
村井嘉浩宮城県知事は同日の定例会見で「三重県民の方々が心証を害されたことについてはおわびしたい」としながらも、表現は変えないとの意向を示した。
村井知事は「宮城と三重ではうまし国の漢字や意味が違い、大きな誤解が生じるとは考えていない」と説明。その上で「三重県とご縁ができたと思っている。これを機会に三重県のPRもしていきたい」と相乗効果に期待を寄せた。
宮城県は今月8日、来年10月から始まる「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」に「美味(うま)し国 伊達な旅」を採用したと発表。三重県知事が反発していた。
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