1967年に南米ボリビアでゲリラ戦の末に殺害されたキューバ革命の英雄チェ・ゲバラのキューバ国内に安置されている遺骨について、ゲバラの遺体を埋めたというキューバ人男性が、23日付の米紙マイアミ・ヘラルドに「別人のものだと思う」と証言した。
男性は米国に亡命した中央情報局(CIA)元工作員のグスタボ・ビジョルド氏(71)。67年10月にボリビアの山中で処刑されたゲバラの遺体を、病院の安置所から他のゲリラ2人の遺体と一緒に運び出し、建設中の空港の滑走路に埋めたという。
キューバ政府は97年にゲバラの遺骨を発見したと発表。この際、遺骨は6人のゲリラとともに埋葬されていたとしており、ビジョルド氏の証言と異なる。
同氏は、本物の遺骨はまだボリビアに埋まっていると主張。埋める前に切り取ったゲバラの髪の毛をDNA鑑定のため提供する用意があるとしている。(共同)
ZAKZAK 2007/03/26