大手電機メーカーの松下電器産業が傘下のネット接続事業「パナソニックhi−ho(ハイホー)」を同業大手のインターネットイニシアティブ(IIJ)に売却することが、24日までに分かった。ネット接続事業は黒字を確保しているとみられているが、本業との相乗効果が薄いとして、完全に撤退することになった。両社は来週にも正式に合意する見通し。
松下は1995年からネット接続事業を始めており、hi−hoは会員数約160万人。売却額は10数億円とみられる。
ネット接続事業は今後、ソフトバンク系やNTT系、KDDI系などの大手以外は競争の激化で生き残りが厳しくなるとの危機意識が高い。そのため「先手を打ってネット事業からの全面的撤退を決めたようだ」(業界関係者)。
一方のIIJは法人が顧客の中心だが、個人会員を手中にできるメリットがあるとして、買収を決定。hi−hoブランドは維持する考えだという。
ZAKZAK 2007/03/26