百貨店業界5位の伊勢丹と9位の東急百貨店、親会社である東京急行電鉄が、百貨店事業の業務提携で基本合意したことが26日、分かった。百貨店業界では、大丸と松坂屋ホールディングス、阪急百貨店と阪神百貨店が経営統合するなど再編が進み、この流れがさらに加速しそうだ。26日付の日経新聞によると、伊勢丹側が、幹部クラスを東急百貨店側に派遣するほか、独自商品を共同で企画する。システム面でも、商品・顧客情報を管理する伊勢丹の情報システムに、東急百貨店が相乗りする形で統合する。
ともに東京都心部に主力店舗をもつが、衣料を中心とした分野に定評があり、高い収益力を持つ伊勢丹の運営ノウハウを東急百貨店側が取り入れ、業績改善につなげたい考え。
両百貨店は提携報道について「(報道は)発表した事実ではない。内容に関して申し上げることはない」(伊勢丹総務部広報・IR担当)、「決定したものは何もない」(東急百貨店広報担当)としている。
ZAKZAK 2007/03/26