「ノリエム」の売り場
アパレル製造卸・販売のセンソユニコ(本社・東京)が手がける。国内では約230店を展開するが、海外は上海に次ぐ2店目。地下1階がアパレル売り場で、10ブランドの服を並べる。他の2フロアではバッグや食器などを扱う。こちらも大半が日本製という。
同社オリジナルの6ブランドのほかに、東京コレクションに参加する「カミシマチナミ」「翡翠(ひすい)」、長野を拠点にする自然素材の「エコマコ」、都会の若い女性向けの「ギャルデ・コレクティブ」というデザイナー系4ブランドをセレクトした。「ノリエムは海外での旗艦店であると同時に、日本のものづくりを世界に紹介する拠点。国内店では扱っていないが、独自の服づくりにこだわるブランドも加えた」と同社広報担当者は話す。
こうした試みにデザイナー側は「日本のクリエーターの作品は海外展開が限られている現状で、素材や技術、デザイン性をアピールするいい機会」(カミシマチナミ)と期待を寄せる。
昨年11月にプレオープン。フランス人スタッフは「フランス国内と、ヨーロッパを中心にした国外からの客が半々で、リピーターも。和紙の繊維を使うなどクリエーティブな服づくりに驚く客が多い」という。春夏商品がそろった3月から本格始動する。