知事選告示後初めての日曜日となった25日、いずれも無所属新顔の候補者5人は、繁華街などに繰り出した。候補者は、集まった有権者に、マニフェスト(政権公約)を配布するなどして、それぞれの主張を訴えかけた。
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達増拓也氏(42)=民主推薦=は、盛岡、北上市など県央部を中心に回った。
午前11時過ぎには花巻市のスーパー前で街頭演説。約150人の聴衆を前に「小泉内閣の発足以来、地方では所得が大きく減った。地方を悪くするような国の政策は、厳しく転換を求めていく」とし、「徹底した地域振興で、地域の中から希望をつくり、生活と県民所得の向上につなげたい」などと訴えた。
各地での演説の前後に聴衆と握手して回り、支持を呼びかけた。
菅野恒信氏(61)=共産推薦=は、盛岡市内を中心に回り、共産党の高橋千鶴子・衆院議員も応援に駆けつけた。
午前10時過ぎからは、盛岡駅前で街頭演説。「福祉に冷たかった増田県政を継続するのか、変えていくのかが問われている。憲法の精神をくらしと県政に生かしたい」と訴えた。
演説後は駅前にいた人々に駆け寄り、若者には「もう就職は決まりましたか」、親子連れの子どもには「学校は楽しいですか」などと声をかけて回っていた。
柳村純一氏(56)=自民推薦=は、主に沿岸部を自民党の鈴木俊一・衆院議員らと回った。岩泉町での街頭演説では「北上川流域と県北・沿岸では格差がある。もっと地域を元気にする」とし、「県庁職員の意識を変える。時間はかかるが、私は滝沢村でやってきた」などと行政改革の必要性を訴えた。
また、柳村氏とは別に、自民党県連会長の玉沢徳一郎・衆院議員が、応援に駆けつけた尾身幸次・財務相とともに花巻市などを回り、柳村氏への支持を呼びかけた。
ザ・グレート・サスケ氏(37)は、盛岡市や遠野市などを回った。
正午すぎ、盛岡市中心部の肴町商店街と大通商店街で演説。「雇用、医療、教育が救急の課題です」として、県北・沿岸地域への企業誘致や、ドクターヘリの導入などの公約を訴えた。
さらに「打倒小沢王国。小さな挑戦かもしれないが、最終日まで戦います」と声を上げた。
サスケ氏は「これまで回った県北・沿岸地域では多くの歓迎を受けた。他地域でも支持を徐々に広げたい」と話した。
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