◆山田赤十字病院 被災地医療に期待◆
東海地震などの災害が発生した際、被災地に急行して医療救護の拠点にできる移動式の「国内型緊急仮設診療所(dERU)」を、日本赤十字社県支部が伊勢市御薗町高向の山田赤十字病院に県内で初めて配備し、公開した。
dERUは、仮設の救護所設備と、それを運ぶトラック(積載量3・5トン)や自動昇降式コンテナなどの総称。日赤が08年度までに全国15カ所に配備するうちの一つという。
医薬品や担架、通信機材、貯水タンク、発電機を常備し、6人編成の救護班2班と出動する。
到着後、1時間でエアテント(9メートル四方)を広げて開設。1日200人の軽症、中等症程度の傷病者に72時間の治療ができる。道路寸断時は、コンテナごとヘリコプターで運べるという。