本割で白鵬が大関琴欧洲をすくい投げで破ると、朝青龍は結びの一番で大関千代大海を相手に立ち合いで右に跳んではたき込み、共に13勝2敗として譲らず。賜杯の行方は優勝決定戦に持ち込まれた。
白鵬は初日に黒星を喫したが、中盤、単独首位に躍り出た。前日の朝青龍との直接対決に敗れて2敗で並ばれたが、本割後の優勝決定戦で雪辱し、横綱の5場所連続優勝を阻んだ。
本割で朝青龍に敗れた千代大海は7勝8敗で負け越した。琴欧洲は8勝7敗。大関魁皇は粘る小結安馬を小手投げで下し、千秋楽で勝ち越しを決めた。
終盤まで優勝争いに残った栃煌山と豊真将の2人はそろって勝ち、共に11勝4敗で場所を終えた。
大相撲春場所の三賞選考委員会が同日開かれ、敢闘賞に栃煌山(初)、技能賞に豊真将(2度目)を選んだ。殊勲賞は3場所連続で該当力士がなかった。