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2007年03月25日(日) 06時20分

タミフル、10歳未満も幻覚など81件…中外製薬報告読売新聞

 インフルエンザ治療薬「タミフル」を巡る問題で、厚生労働省が現時点で使用中止を指示していない10歳未満の子供についても、精神・神経系の障害を起こしたという報告が、2006年3月までの2年間で81件あったことが24日わかった。

 このうち18件は、体を激しく動かすなどの「異常行動」として製薬会社から報告されていた。厚労省は、すべての報告事例について、改めて精査したいとしている。

 この報告は、タミフルの輸入・販売元の「中外製薬」(東京都)から、厚労省所管の独立行政法人「医薬品医療機器総合機構」に、タミフルによる副作用の疑いがあるとして出されたもの。それによると、04年4月〜06年3月に報告された10歳未満の精神・神経系障害は81件で、「幻覚」や、意識が混乱して、言動がおかしくなる「せん妄」が各14件含まれていた。1人に複数の症状が出たケースもあり、実際の患者数は65人程度とみられる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070325-00000001-yom-soci