就航するジェットスターのエアバス機=同社提供、イメージ写真
ジェットスターが進出したのは関空—シドニー線(ブリスベン経由)。運賃は就航記念の特売分を含め往復2万〜8万円。今後は季節で異なるが、既存の航空会社より2割以上安い6万〜10万円で毎日運航する。
関空—シドニー線(ブリスベン経由)はJALが豪カンタス航空と共同で運航してきたが、今月、廃止。ANAはすでにすべての豪州線から撤退している。観光客頼みのレジャー路線は価格競争が激しく、両社とも思うような収益があげられなかったためだ。
ジェットスターはカンタスの子会社で、04年に設立された。インターネット中心のチケット販売や機内サービスの一部有料化などでコストを削減した。
ほかにも東南アジアの格安会社などが「日本との往復2万円台」を掲げ、成田空港の発着枠が拡大する10年をメドに進出をめざしている。ただ日本は空港着陸料が高く、価格設定に国土交通省の認可も必要とあって、思惑通りの「格安」が実現できるかはわからない。