この日開かれた「救急業務のトリアージに関する検討会」の最終報告書では、(1)実際には重症なのに、119番通報では「軽い」と判断され搬送や治療が遅れないよう、対策を取る(2)緊急度に応じ、救急隊の種類を区別する(3)通報を受ける指令員の訓練をする——など今後の課題をまとめた。
また、昨年11月に札幌、仙台、横浜、京都の4市でモデル的に実施したトリアージの結果を公表。通報では「重症でない」と判断されたが、実際には重症だった例は31件あった。通報時の情報として「立てない」「まひ」「75歳以上」という人が多く、こうした点を重視すれば、31件中21件は「重症」に分類されるという。
逆に「重症」と判断された5371件中、実際に「重症」だったのは335件。残りはそれよりも軽く、電話では重めに判断されていた。