TOB期間は26日から5月9日まで。価格は1株3250円で、22日の終値(2035円)より59%高い。33%超の株を持つ筆頭株主の米ゴールドマン・サックス(GS)は23日、TOBに応募することを表明した。約17%の株を持つ三洋電機も応募するのは確実で、216億円の売却益を太陽電池や充電池の新工場など中核事業への投資にあてるとみられる。
GEは三洋電機クレジットを日本での法人向け金融事業の中核とする考えで、金融部門のGEキャピタルなどと併存させる。新たな社名は今後検討する。三洋電機クレジットの大島祥一社長は「信用力の高いGE傘下に入ることで資金調達コストを大幅に削減できる」と期待感を示した。
同社は69年に三洋電機の割賦販売部門として設立され、96年に東証1部上場。中小企業向けリース事業などを独自に展開し、三洋本体との取引は全体の4%程度にとどまる。05年12月に三洋電機が株式の大半をGSグループに売却、GSが売却先を探してきた。06年3月期の連結営業利益は334億円。