フランス国立宇宙研究センターが公開したスケッチ。フランスで1988年に、自分の上空を飛んでいるUFOを見たという男性が描いた=AP。説明書きには「上空に停止した際、すべてのライトが光った」などと書かれている
AP通信によると、公開したのは、1954年以来、CNESや警察などに寄せられた約6000件の証言と、スケッチ、写真、ビデオなど約1600点の資料。
これまで寄せられた証言には「恋人がUFOに連れ去られた」など、すぐウソと判明した情報も少なくない。だが、赤茶色の円盤が形を変えながら空中を浮遊しているのを見たとする旅客機パイロットの証言など、信頼性があり、かつ原因がわからない情報も全体の28%を占めるという。
UFOについては「情報機関の仕業か」など陰謀説もあった。「憶測を廃し、科学研究に資するため、プライバシーにかかわるもの以外の情報はすべて公開した」とCNES。もっともアクセスが殺到して、ホームページ(http://www.cnes—geipan.fr)はパンク状態が続いている。