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2007年03月24日(土) 12時02分

米議会下院、2008年8月末までにイラク駐留米軍を撤退させることを盛り込んだ法案可決フジTV

イラクに駐留するアメリカ軍をめぐり、アメリカ議会下院は23日、2008年8月末までに部隊を撤退させることを盛り込んだ法案を可決した。
これに対し、ブッシュ大統領は、拒否権の行使を即座に明言している。
民主党が議会の多数を握ってから3カ月がたち、イラク駐留アメリカ軍の撤退期限を明記した法案を可決したのは、これが初めてとなる。
議会下院が、きん差で可決した法案は、イラクやアフガニスタンでの戦費1,240億ドルの補正予算を認める一方で、イラク側の対応が不十分な場合は、アメリカ軍戦闘部隊を2008年8月末までに撤退させることを条件としている。
下院民主党は、これは戦争終結への第一歩だと自賛しているが、ブッシュ大統領は、即座に拒否権の行使を明言した。
ブッシュ大統領は「法案は利益誘導や条件が多すぎる。撤退期限も認められない。わたしの元に届いても拒否権を行使する。前言している通りだ」と述べた。
議会上院も来週、同様の法案を審議するが、上下両院とも、大統領の拒否権を覆すために必要な3分の2の賛成には程遠く、法案成立の見込みはない。
戦費を人質に取ったワシントンの政治ゲームが長期化すれば、イラク情勢に悪影響が及ぶことになると、指摘する声も上がっている。
highlow highlow 2007/03/24 12:02

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