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2007年03月24日(土) 00時00分

ATM盗分け前240万円 小菅被告初公判朝日新聞

  市貝町のコンビニエンスストアから現金約760万円入りの現金自動出入機(ATM)を盗んだり、自動車盗を繰り返したりしたなどとして、3件の窃盗罪に問われている小菅智信被告(36)の初公判が23日、宇都宮地裁(岩渕正樹裁判官)であり、小菅被告は起訴事実をすべて認めた。検察側は、ATM事件に関与したとされる3人の分け前が240万円ずつだったことや、同被告が「車だけで100台は盗んだ」と供述したことを明らかにした。

  起訴状などによると、小菅被告は、ATM事件で起訴された小倉長広被告(36)と逮捕状が出ている小川学容疑者と共謀し、昨年12月7日午前4時55分ごろ、セブンイレブン市貝赤羽店のATMにロープを巻き付け、RV車で引っ張り出して盗んだなどとされる。
 検察側の冒頭陳述によると、小菅被告は小倉被告と06年春ごろから親しくなり、小川容疑者とは同年11月ごろ、小倉被告の紹介で知り合った。同年12月上旬、3人でパチンコ店に侵入したが何も盗めず、その帰途「次は確実なコンビニのATMをやろう」と合意した。

  同月6〜7日、小倉被告から「今晩やろう。市貝町にいい店がある」と誘われ、同店に行ったところ、建物の基礎があまり高くなく、客が少なかったことから実行。その後、宇都宮市内のホテルの一室で約240万円ずつ分け合った。
 後日、小倉被告と小川容疑者に防犯用の緑色のインクがついた紙幣を両替するよう頼まれ、それぞれから170万円と200万円を預かった。その後、2人には返金していないという。

  小菅被告は、さくら市内のドラッグストアで06年5月、副店長を殴って売上金約550万円を奪ったとして、強盗致傷罪で追起訴されているほか、03年10月に鹿沼市内のコンビニから約19万9千円などを強奪したとされる強盗容疑で再逮捕されている。また、別に複数の逮捕状が出ている。

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