日本動画協会など関連団体の代表者らで構成する実行委員会が同日、発表した。コンフェスは開会式典のある9月19日から10月28日まで。秋に単独開催だった東京ゲームショウ、東京国際映画祭はコンフェスの一環になる。アニメも、例年春に開く東京国際アニメフェアと別に、新イベントを10月中旬か下旬に開く。
10月には、海外から専門家らを招いたビジネス向け会議・情報交換会を開き、海外輸出への商談会の場にもする。大阪でも催しを開く予定だ。
イベントの名称は当初、コンテンツカーニバルとの案もあったが、宗教色を薄めるためフェスティバルに落ち着いた。
和製コンテンツは、アニメやゲームが高い評価を得ているものの、全体としては海外の映画祭のような世界発信が不十分とされてきた。コンフェスを後押しする経済産業省によると、映像、音楽など日本のコンテンツ産業の規模は05年で13.7兆円だが、うち海外での売り上げは3000億円にとどまるとみられる。
22日記者会見した大谷信義・実行委員長(松竹会長)は、「世界に発信できる産業として育てる使命がある」と意義を強調したが、取り組みは「緒についたばかり」(和田洋一コンピュータエンターテインメント協会会長)でもある。
今回の開催期間は、決定済みのゲームショウと映画祭の日程に合わせたため40日間と長く、来訪客がすべてを見るのは難しい。将来は期間を2週間に短縮するという。共通ロゴやキャッチフレーズも催しに冠する計画だが、独自の歴史をもつ各イベントだけに、統合には工夫も要りそうだ。
http://www.asahi.com/culture/news_entertainment/TKY200703240170.html