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2007年03月24日(土) 01時16分

20代女性職員、1億2千万円着服の疑い 瀬戸信金支店朝日新聞

 愛知県瀬戸市に本店がある瀬戸信用金庫(大島浩理事長)は23日、名古屋市内の支店で約1億2400万円の使途不明金があり、20代の女性職員が着服していたと発表した。昨年10月から今年3月までの間に複数回にわたり、現金自動出入機(ATM)の現金を抜き取っていたとみられ、調査を進めている。同信金は、職員の着服や手数料の二重徴収で05年と06年に東海財務局から業務改善命令を受けている。

 同信金によると、女性職員は支店の出納係で、ATMの現金の補充を担当していた。現金補充の際は、支店長や次長、支店長代理などの職員が立ち会うことになっており、ATMの現金を補充する部分の鍵は支店長代理が管理していた。しかし、この支店では、上司が立ち会わないことがあり、女性職員は、自動的に現金を計数し、保管する機械から現金を着服したり、ATMの鍵を開けて着服したりしていたという。また、ATMにある現金の金額を管理するコンピューターのデータを改ざんし、発覚を逃れていたという。

 3月9日、別の職員が現金を保管する機械から、業務で入れた現金150万円を引き出そうとした際に、50万円しか出てこなかったため、調査したところ、ATMや現金を保管する機械から計1億2400万円がなくなっていたことが判明。女性職員が「1人で着服した」と話したという。ただ、着服額は明確には記憶していないという。

 同信金は、10日に東海財務局に報告し、12日には愛知県警に届け出た。

 瀬戸信用金庫は、05年6月に職員2人が客の口座から約2億5000万円を出金し、約8000万を着服した問題で東海財務局から業務改善命令を出されたほか、昨年12月にも振込手数料を二重徴収していたことで業務改善命令を出されている。記者会見した大島理事長は「内部管理や職員相互のチェック、職員の把握が徹底していなかった」と謝罪し、「被害額が明確になれば、告訴することも検討する」としている。

http://www.asahi.com/national/update/0324/NGY200703230014.html