秋田と東京を結ぶ秋田新幹線「こまち」が22日、開業から10周年を迎え、秋田市のJR秋田駅の新幹線ホームで記念式典があった。
式典には関係者約30人が出席した。地元の人たちの太鼓演奏がなる中、こまち開業年に生まれた市立秋田東小4年の伊藤諒君(10)と安保さきさん(10)が一日駅長としてホームに現れた。「出発、進行」の声と共に右手を上げ、午前10時4分発の東京行き「こまち12号」を見送った。
同10時55分には東京からの始発「こまち1号」が駅に到着。スーツ姿の多く見られる客に、「あきたこまち」をプレゼントした。
式典であいさつした西村哲男副知事は「毎年200万人以上に利用され、秋田の社会と経済に大きな変化をもたらした」と述べた。
こまちは既存の在来線を走る全国で2番目のミニ新幹線として、97年3月22日に開業した。当初1日13往復だったが、現在では15往復になり、車両編成数も当初から1両増えて6両で運行している。
1日平均乗降客は、開業直後の97年度は約6400人で、翌年度にいったん約5900人に落ちたが、現在は約6400人に回復している。
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