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2007年03月23日(金) 00時00分

十数回に捏造・不適切 『あるある』問題 複数社の関与判明 東京新聞

 情報番組「発掘!あるある大事典2」の捏造(ねつぞう)問題で、過去の放送のうち計十数回に捏造または不適切な部分があり、捏造があった回数は関西テレビが公表した四回を上回ることが二十二日、関テレの社外調査委員会の調べで分かった。社外調査委は二十三日午後に報告書を関テレに提出する。

 調査委の調べでは、十数回には、これまで判明していた孫請け会社一社だけではなく、複数の会社が関与していた。

 番組を関テレと共同制作した日本テレワークは、二〇〇五年にテレビ東京の情報番組で捏造問題を起こした後、コンプライアンス(法令順守)担当を配置。だが外部からクレームがあった場合に対処するだけで、再発防止には全く機能していなかった。

 また関テレの番組審議会では問題発覚以前に「あるある−」の科学的根拠を懸念する声が出ていたが、実効性あるチェックはなされなかった。調査委は捏造は特定の個人が引き起こしたものではないとの見解で一致。報告書はさまざまな要因がずさんな制作体質を生んだことを指摘する。

 社外調査委員は元東京地検特捜部長で弁護士の熊崎勝彦委員長ら五人。補佐役の弁護士らで構成する小委員会とともに番組スタッフや関テレの千草宗一郎社長ら幹部、番組スポンサー、広告代理店、出演した学者ら百人以上から事情を聴いた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070323/mng_____sya_____009.shtml