インタビューに答えるムカジー・インド外相=東京都文京区で
ムカジー外相は、核燃料や技術の輸出国45カ国でつくる原子力供給国グループ(NSG)の総会が4月にあることに触れて、「核不拡散に努めている日本はNSGの中で重要な立場にある。NSGの規則改正に動いてほしい」と述べた。NSGメンバー国間では、核不拡散条約(NPT)加盟国にしか核燃料や技術を輸出できない規則があり、未加盟のインドは対象外となっているためだ。さらに日本の原子力技術の提供も求めた。
また外相は米国との合意に伴い、兵器用核分裂物質生産禁止(カットオフ)条約の締結に協力する意向であることを強調した。ただ、包括的核実験禁止条約(CTBT)調印などで核軍縮をいっそう進めることについては、米国がそこまで求めていないことを理由に否定的な考えを示した。