2007年03月23日(金) 17時01分
すっぽんぽんで手術中に…ひとりごと寺内タケシ(夕刊フジ)
今年の1月17日に68歳になったんですが、その日に心臓の大手術をしたんですよ。
去年の10月5日のコンサートの最中に心不全で倒れましてね。地元、茨城県・土浦の学校でのステージだったから、そのまま地元の病院に運ばれて、なんとか一命をとりとめたというわけです。
ウチの父も2人のおじきもその病院で死んだっていうのがあったもんで、ヤブに違いないと思っていたんですけどね、心臓に関しては日本一だっていうんですよ。
僕は心房細動と不整脈があって、これは治らないっていわれてるんだけども、院長が「寺内さん、不整脈とっちゃいましょうか」っていうんですよ。「えっ! とれるのか?」って聞いたら、その病院は、その手術がオハコなんだって。
それで手術を受けることになった。カテーテルアブレーションっていって、不整脈のもとになっている組織を電気で焼き切る手術なんですよ。副院長が手術したんだけども、どうも“神の手”とか言われ、めったに手術しないもんだから、当日は、あっちこっちの病院から見学に来て、十数人の紳士が見守る中、すっぽんぽんですよ(笑)。
手術は無事済んで、10日ぐらい休んで、すぐステージに立ったんだけども、これが驚きで、ギターのタッチがすごくいい。自分がこう弾こうと思っているよりも、指が先をいっている。まわりのみんなも、「いや〜、いい調子ですね〜」って。それはね、誕生日に手術したから、生まれ変わったなんていうんじゃなくて、やっぱり、呼吸がきちんとしたからなんですよ。呼吸がいいってことは、酸素が入ってくるでしょ。立ち位置から頭の動きから、手の動きまで、すべてが違うんですよ。
医者も「いや〜、寺内さん、15歳から20代ぐらいの心臓になってますよ」って言うんだよね。「もう2、3回手術したら、もっと良くなるのかね」って聞いたら、「その必要はない」って断られましたけどね(笑)。
それに、メンバーにもね、「オレが紹介してやるから、みんな手術受けてこいよ」って勧めたら、「それだけは勘弁してくれ」だって(笑)。
=おわり
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070323-00000006-ykf-ent