2007年03月23日(金) 12時18分
鹿児島商船の責任認定、勧告は見送り トッピー衝突事故(朝日新聞)
鹿児島県・佐多岬沖で昨年4月、鹿児島商船の高速水中翼船「トッピー4」が流木に衝突し、乗客・乗員100人余りがけがをした事故の海難審判の裁決が23日、門司地方海難審判庁(北九州市)であった。古川隆一審判長は「運航の安全確保のために(航路などの)情報を集め、減速など有効な対策をとらなかった」として、指定海難関係人の同社と同社の運航管理者(54)の責任を認定した。しかし、事故後に対策を講じたとして、改善勧告はしなかった。
受審人の船長(51)については、乗客のほとんどがシートベルトをしていたにもかかわらず負傷したことなどから、門司地方海難審判理事所がこれまでの審判で「安全確保に努めていた」として責任は問わないとする意見を述べていた。
この事故では第10管区海上保安本部が、同船に衝突した漂流物を流木と特定している。
http://www.asahi.com/national/update/0323/SEB200703230003.html