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2007年03月23日(金) 11時18分

ムハンマド風刺画掲載紙に無罪判決 転載のフランス誌朝日新聞

 イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を掲載したフランスの風刺漫画週刊紙シャルリー・エブドに対し、仏国内のイスラム団体が「侮辱された」と訴えていた訴訟で、パリ軽罪裁判所は22日、同紙を無罪とする判決を言い渡した。

 提訴していたのは、アルジェリア系穏健派団体「パリ大モスク」と、モロッコ系原理主義団体「仏イスラム組織連合」。同紙が06年2月に掲載したムハンマド風刺画3点が侮辱にあたると訴えた。このうち2点は、イスラム諸国で大きな反発を招いたデンマーク紙掲載の風刺画の転載で、預言者が爆弾の形の布を頭に巻いているものなど。1枚は同紙のオリジナルだった。

 判決は、風刺画が「表現の自由で許される範囲を出ていない」とした。

 判決後記者会見した同紙のフィリップ・バル編集長は「可能な限りの表現の自由を追い求めてきた雑誌だけに、判決に満足している。民主主義を支持するイスラム教徒にとってもいい結果だ」と話した。

http://www.asahi.com/international/update/0323/009.html