提訴していたのは、アルジェリア系穏健派団体「パリ大モスク」と、モロッコ系原理主義団体「仏イスラム組織連合」。同紙が06年2月に掲載したムハンマド風刺画3点が侮辱にあたると訴えた。このうち2点は、イスラム諸国で大きな反発を招いたデンマーク紙掲載の風刺画の転載で、預言者が爆弾の形の布を頭に巻いているものなど。1枚は同紙のオリジナルだった。
判決は、風刺画が「表現の自由で許される範囲を出ていない」とした。
判決後記者会見した同紙のフィリップ・バル編集長は「可能な限りの表現の自由を追い求めてきた雑誌だけに、判決に満足している。民主主義を支持するイスラム教徒にとってもいい結果だ」と話した。