徳島県那賀町の日下正隆町長(61)が、土地開発公社名義で約3億7500万円を借り入れ、流用したとする告白文書と辞職願を町議会議長に送り、連絡が取れなくなったことが22日、分かった。町は同日、徳島県警那賀署に被害届を出した。
日下町長は旧鷲敷町の収入役を経て2002年に同町長に初当選。05年に5町村合併で誕生した那賀町の町長に就任。
告白文書によると、日下町長は旧鷲敷町長就任前の1997—99年ごろ、鷲敷町の資金を先物取引で運用。損害を補てんするため、2003年、鷲敷町の土地開発公社名義で金融機関から約3億7500万円を借り入れたとしている。
那賀町議会の臼木良幸議長によると、昨年12月に那賀町の調査で土地開発公社の不明朗な借入金が判明している。
臼木議長は「流用方法の実態などの解明は司法の手に委ねたい」と話している。
ZAKZAK 2007/03/23