約38億年前の地球最古の地殻をグリーンランド南西部で見つけたと、ベルギーなどの国際チームが23日付の米科学誌サイエンスに発表した。
地球の表面を覆う岩板が動く「プレートテクトニクス」が約46億年前の地球誕生以降、比較的早い時期に始まったことを示す研究成果だという。
見つかったのは、海の地殻が地上に露出した「オフィオライト」と呼ばれる火山性の岩の層で、長さ約35キロ、幅約2.5キロにわたっている。
地球の表面を覆う複数の岩板(プレート)は、地球内部のマントルの対流により移動しながら山を形成したり地震を起こすが、こうした構造がいつできたのか、議論が続いていた。
これまで最も古い地殻は中国北部の約25億年前のものとされてきたが、これより10億年以上さかのぼった。岩石ではカナダで約40億年前のものが見つかっている。(共同)
ZAKZAK 2007/03/23