岡山県警は22日、うその被害届を受けた倉敷署が19日に、恐喝容疑で岡山市の右翼団体構成員の無職男性(20)を誤認逮捕していたと発表した。
県警は20日に男性を釈放。22日、虚偽告訴の疑いで、被害届を出した岡山県倉敷市の無職の男(20)を逮捕した。
調べでは、男は16日に倉敷署を訪れ「右翼団体構成員の4人に現金25万円を恐喝された」とする虚偽の被害届を提出した疑い。
県警によると、男は以前から右翼団体に入るよう強要されて困っていると同署に相談しており、同署は強要の事実を把握。恐喝の被害届も信頼性が高く、男に危険が及ぶ恐れもあると判断し、4人の逮捕状を取り岡山市内で男性を逮捕した。
男は男性らに支払うためと称して母親から約20万円を受け取っており、県警はこの金が目的だったとみている。男性は逮捕後の調べに否認、問い詰められた男は虚偽を認めた。
県警刑事企画課は「誠に遺憾だ。被害者の供述の信ぴょう性を十分吟味し、裏付け捜査を徹底させたい」としている。
ZAKZAK 2007/03/23