文書処理の裁断機「シュレッダー」最大手でジャスダック上場の明光商会は22日、ベンチャーキャピタルのジャフコの支援を受け、経営陣と従業員で自社を買収すると発表した。ジャフコの子会社がTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化後に経営陣らが資本参加する。発行済み株式数の15%弱を握る創業家から独立し、株式の非公開化を通じて経営の抜本改革に取り組む。
明光商会は1959年設立。創業者の高木禮二元社長が日本で初めてシュレッダーを開発し、現在も国内シェアの8割弱を握る。ただ、国内市場は伸び悩んでおり、ファンド資金を活用し、米国市場の開拓や新規事業の育成を急ぐことにした。
TOBは1株1450円で、23日から4月19日まで買い付け、3分の2以上の株式取得を目指す。買収総額は約148億円。買収後も明光商会の藤島暢夫社長は続投し、経営陣らが5割をめどに出資する。
ZAKZAK 2007/03/23